倉庫の管理者が見せてくれたグラフは、エスプレッソを飲みすぎた心電図のようだった。1台のBeaconからのRSSIが数秒ごとに40デシベルも揺れていて、位置エンジンが資産をあてずっぽうの部屋に放り込んでいた。原因は4つ見つかった。そのうち3つはBeaconではなかった。

電池は死ぬ前にふらつく

へたったコイン電池はいちばん見落とされやすい。電圧が下がると送信出力が漂い、ユニットが消える前に受信信号が数デシベル滑る。健康な基準より10デシベル低いところで、故障の2週間前にそれを捕まえたことがある。故障時にではなく予定で交換すれば、この揺れは消える。

体が邪魔になる

Beaconとゲートウェイの間を人が歩くと、信号は吸収され反射される。人の体1つで3〜5デシベルの陰りだ。フォークリフトならもっとだ。RSSIが人が動くときだけ跳ねるなら、それは故障ではなく物理だ。数秒で平均をとればいい。ハードを交換する話ではない。

マルチパスは静かなやつ

硬い面は信号を跳ね返すから、ゲートウェイは直接波と、それに乗ってくる遅れたコピーを同時に聞く。鉄の部屋では立つ位置で10デシベル加算したり相殺したりする。だからBeaconを桁で平らに置くと、同じユニットを2メートル離れた空間に置くより読みが悪くなる。金属から離せば収まる。

安いゲートウェイは粗くサンプリングする

中には測るより早くRSSIを報告するゲートウェイがあり、そこにはないノイズを見せられる。あるメーカーを別のに替えただけで、Beaconに触らずに「揺れ」が半分になった。全部のユニットが一斉にジタリななら、送信機の前に受信機を疑え。

倉庫を直したのはこれ

へたった電池を替え、3台を鉄骨から離し、エンジンを5秒平均にした。心電図は平坦になった。Beaconは最初からちゃんとしていた。グラフが伝えていたのは、環境と電力とゲートウェイの順だった。

いま最初に見ること

電池の電圧。次に金属の近くか。次に全部が跳ねるか1台だけか。次にゲートウェイのファームウェア。この順だ。十回中九回、Beaconは最後に悪いものであって、最初ではない。面倒なのは、誰もが真っ先にそこを指さすからだ。